2019年4月14日
「人生いろいろ、ドアもいろいろ」
今年の桜は長寿でして、二週間にも及んでお花見ができる年なんてそうありませんよね。
気温が低い日が続いたせいでしょうか。
お天気も年によって千変万化ということです。
ところで、昨日は成田市でスチールドアの取り付け工事でした。
スチールドアとは鉄製の扉のことで、主に防火性能を求められる場合に使用します。
木製やアルミ製では火に対して弱いからです。(アルミでも防火性能を満たしたものもありますが)
今から50年以上前はまだアルミ製の建具は世の中に存在しませんでした。
住宅の窓やドアはほぼ木製で、住宅でない建物(工場等)には鉄製の窓やドアが使われていました。
ご存知のように鉄は錆びやすいと言う弱点があり、その後アルミに取って代わったわけです。
そのアルミも、熱伝導率が高いために断熱性能に問題があり、最近は熱伝導率がアルミの千分の一の樹脂製の窓やドアも一般化しています。
また、一時期(今から30~40年ほど前に)玄関ドアに木製を使用するというブームがありました。ヤマハはじめたくさんの木製ドアメーカーがあり、
塗装もピアノ塗装のような美しく趣のあるものでした。このドアの欠点は塗装が紫外線で劣化してしまい、汚くなることです。
確かに外側が見る影もなく汚くなっていても、紫外線の当たらない内側は全くきれいなんです。
もっとも劣化したり汚くなるおかげで私どもの商売につながるわけで、旧が新に取って代わられるのは世の常なんでしょうか。
我々も含めて、生きとし生けるものは、同じように世代交代を繰り返して進化していくのでしょうか
長島正美