2019年4月12日
「忙中閑あり」
「六中観」とは陽明学の学者さんだそうで、あの安岡正篤さんの座右の銘だったらしい。それは、
1. 忙中閑あり 「ただの閑は退屈でしかない。ただの忙は心を滅ぼすばかりである。真の閑は忙中にある。忙中に閑あって初めて生きる」
2. 苦中楽あり 「いかなる苦にも楽がある。貧といえども苦しいばかりではない。貧は貧なりに楽もある」
3. 死中活あり 「死地に入って活路が開け、全身全霊をうちこんでこそ何者かを永遠に残すのである。のらくらと五十年七十年を送って何の生ぞや」
4. 壺中天あり 「世俗生活の中にある独自の別天地をいう」
5. 意中人あり 「常に心の中に人物を持つ。或いは私淳する偉人を持つ」
6. 腹中書あり 「腹の中に納まっている哲学」
と六つの言葉が列挙されています。
昨日と今日はまさに私にとって「忙中閑あり」を実感した一日でした。
長島正美