2021年11月19日
中央にある2枚の扉が両サイドの壁に移動して開け閉めする引き分けタイプの玄関引戸 これはカバー工法では交換できないんです
こんにちは、店長のKENJIです。
本日は玄関ドア専科的にはあまりポジティブなネタではありません。
当HPで扱っている商品は”カバー工法”という工事方法にて、
短時間で低予算で新しい扉に交換するのが最大の特徴になります。
その汎用力は目を見張るものがあり、対応できる商品は今日では色々出ており
かなり幅広いレンジをカバーしております。
玄関ドア、2枚引戸、4枚引戸、勝手口ドア、浴室ドア、浴室引戸、アパートドア、マンションドア・・・
いろいろなタイプの入口を交換することが可能です。
ただ中には知恵を振り絞っても交換が難しいタイプの玄関も存在しており
その代表格に「引き分け戸」があります。
そうなんです、こういうタイプが引き分け戸です。
一見2枚引き違いの玄関引戸のように見えます・・・が2枚の扉が引き違うのではなく
それぞれ左右の壁の方にスライドしていって開く、という動きをします。
構造は結構シンプルで、上に戸走りが1本ついていて下にはレールが1本埋め込まれています。
その1本道を2枚の扉がスライド移動しているんですね。
なぜカバー工法が難しいかというと
対応している商品をメーカーが出していないのが一番施工店としては大きな理由なのですが
それ以外にカバー工法には不向きな構造になっているという点があります。
一本道で右から左まで、大体の場合は総幅で2.7m~3.6mくらいはあります。
それだけ長いレールが土間コンクリートの中に埋まって頭を出しているので
カバー工法でかりにやったとすると右から左まで総間口分、新しい下枠が今のレールの上につくことになります。
ということは段差がもろにできてしまうんです。
また引き分け戸は一昔前の純和風住宅の入口としてよくつくられていたため、
総じて高さが最近の住宅のように高くありません。
今まで見てきた引き分け戸では1m80cmないケースも結構あります。
カバー工法では新しい枠を内側につける分、開口が狭まります。
1.8mの高さからさらに狭くなってしまうのは、少し窮屈ですよね。
ということで引き分け戸の場合は扉のみ交換で当社は対応しております。
完全カスタムメイドにて1組ずつ工場にて手作りで作ってもらい、
それを現場にて交換いたします。
カバー工法にも弱点はあります。
他の弱点は別の機会にまた紹介させていただきます。
KENJII
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