2019年6月20日
「雨戸 今昔」
千葉市のお年寄りのお宅で。、雨戸を取り換えたいとのことで下見に伺いました。
伺ってみると築40年の住宅で、雨戸の枚数が36枚ありました。
毎日開け閉めしているそうで、大変なことですが、習慣になっているでしょうからそんな意識もないのでしょうか。
40年前ですから木製の戸走り、戸袋です。雨戸は木製でベニヤの張ったもの。戸走りは一部取り換えてありますが。
当時はそれがスタンダードでした。それにしても雨戸が40年も良く持たせましたね。何しろベニヤですから。
思えばその後雨戸一体型サッシが世の中に出てきました。戸走りとサッシ枠が一体になっているものですから、戸走りが腐る心配がなくなりました。
そしてその後、横引きの雨戸は人気がなくなり、シャッター全盛の時代になります。
おそらく建物の洋風化とともにその様になったのでしょう。
お茶をいただきながらお話をしていますと、
4月にご主人を90歳で亡くしたそうで、お話の途中で涙ぐんでおられました。
「愛別離苦」親愛なる者と別れる辛さ。心中お察し申し上げます。
長嶌正美